2026.4.01|レポート
2026.4.01|レポート
いま、小・中・高の教育において、生徒が自ら課題を見つけ、実験を立案・実施し、その結果を分析して解決策を導き出す「探求学習」が注目されています。
当部門は、金蘭千里高校の生徒さんが行う「探求学習」の実験サポートを行いました。7名の生徒さんが3チームに分かれて自ら課題を見つけ、実験を行い、実験結果を基に各自で考えてポスターにまとめました。
ポスターは、2月21日に開催された「金蘭千里高校 学校見学会(きんらんせんりデー)」において、BUGSに参加した2チームのポスターが、優秀な研究の1つとして掲示されました、(75課題のうち17課題が選出)
また、3月28日に開催された「日本薬学会第146年会(大阪)高校生サイエンスフェスタ」において、金蘭千里高校の生徒さんたちが、研究成果を全国の研究者や同世代の仲間たちに向けて発表しました。
|参加した生徒さんたちが作成した3チームのポスター|
チームA|「大腸菌Lawnを用いた発酵食品由来菌とのBacterial Competition実験」
【探求ポイント】特定の条件下で、ある細菌が他の細菌の増殖をどれだけ防げるかを視覚的に評価して探る
実施日:2025年12月22日(月)・23日(火) 大阪大学・日本財団感染症センター 4階 実験室
参加者:3名(金蘭千里高等学校 1年生)
Day1
①菌について学ぶ
②大腸菌と、納豆、ヤクルト、カルピス、ビオフェルミンRの菌を比較するため、各菌の懸濁液を作成
Day2
③それぞれ培地を観察し、大腸菌の増殖が抑えられたエリアを測定
④測定結果を基に、チームでディスカッション
チームB|「魚類モデルを用いた死後細菌叢の変化を探るthenatomicrobiome実験」
【探求ポイント】体内微生物は、死後どうなるのか? 微生物学的な観点から、法医学領域の死後経過時間(PMI)を推定できるかを探る
実施日:2026年1月8日(木)・9日(金) 大阪大学・日本財団感染症センター 4階 実験室
参加者:2名(金蘭千里高等学校 2年生)
Day1
①体内微生物について学ぶ
②まずはゼブラフィッシュを解剖し内臓を摘出。3つの培地を使い分けて多角的に調査を開始
Day2
①コロニー数を調査
②経時変化を記録し、チームで考察
チームC|「発酵食品を用いた手指消毒効果の比較実験」
【探求ポイント】発酵食品由来の細菌はアルコールで死滅するのか? 交差汚染リスクを探る
実施日:2026年1月26日(月)・27日(火) 大阪大学・日本財団感染症センター 4階 実験室
参加者:2名(金蘭千里高等学校 1年生)
Day1
①微生物や交差汚染について学ぶ
②納豆、ヤクルト、ヨーグルト、もろみ味噌、キムチで手を汚染した後、4つのパターン(「手指衛生なし」、「水洗い」、「アルコール消毒」、「石鹸による流水手洗い」)で衛生処置して、菌を採取
Day2
①「手指衛生なし」の状態から、「水洗い」、「アルコール消毒」、「石鹸による流水手洗い」でどれだけ菌数が減少したかを比較する
②測定結果を基にチームでディスカッション
【参加者のコメント】
・結論と考察を考える時、初めは理解に時間がかかったけど、整理しながらレポートを書いて理解できてとても楽しかった。
・今まで触れることのなかった器具に触れることができて、科学者になったような気持ちがしてワクワクした。
・一つ一つの作業が繊細で、集中力の大切さを痛感した。
・大学でもこれからの将来でも質問をすることがすごく大事だと思った。
・実験結果から派生して色々深掘りするのが楽しかった 。
・要点をまとめて、分かりやすいように整理するのが難しかった。
・1つのテーマにも色々なアプローチがあることを考え、そこから1つ選んでいくことが難しかったけど、おもしろかった。
・一つ一つのことばの定義を自分たちで限定していくことで、より根拠のある比較を行うことができることに気づくことができた。